title_南三陸戸倉っこかきを巡る旅

持続可能な養殖業に与えられる国際的なエコラベル認証「ASC認証」を、国内で初めて獲得した牡蠣「南三陸戸倉っこかき」をはじめとして、銀鮭やわかめやホヤなど、豊かな海の幸に恵まれる南三陸町・志津川湾。

海産物のおいしさの背景と理由を探ると、実は周辺の山林にカギがあることがわかります。

食べて体験、南三陸福興市

志津川漁協では毎月「福興市」として、旬の水産物、水産加工品の販売、料理などを提供するイベントを開催しています。例えば「牡蠣まつり」。殻付きの蒸し牡蠣や味噌汁仕立ての牡蠣汁などが楽しめるイベントになっています。

牡蠣が育つ、その場所へ

養殖現場まで船で赴き、牡蠣の水揚げを見学することができます。「南三陸戸倉っこかき」のおいしさ最大の理由でもある「間引き養殖」の距離感も体感でき、船上で食べる獲れたての生牡蠣は至福の体験。

味わいづくし、
牡蠣三昧。

牡蠣漁師さんの番屋で、できたての蒸し牡蠣、牡蠣おにぎりに加え、「ほろ酔い牡蠣」と名付けられたカキの酒粕漬けや、地元産のひじきの加工品など、数えきれない牡蠣づくしの食事をいただくことができます。

森で海に出会う。

FSC認証を受けた杉の山林にて、業者による伐倒を見学、また自ら手ノコを使って行う間伐体験ができます。林業者が作業時にビニールシートと周辺の枝で作る休憩テントや、チェーンソーで切れ目を入れた丸太を少しずつ燃焼させる「丸太キャンドル」など、林業者ならではの仕事も体験し、これまで見てきた海とのつながりを探ります。

樹木の根や下草が土を抱え込むことによる保水力、土砂崩れを抑止する力、生物多様性の確保等の山の公益的な役割。林業家の佐藤太一氏曰く、「川の水が里の水田や海の漁場にも養分をもたらしている。森が良くなると、もっと海の恵みがよく育つ」と。

これからも、
南三陸の自然とともに。

かつては海・里・山の人々が、「米と海藻」や「竹と干し鱈」など、物々交換をしながら暮らしを営んできた南三陸。里の農家レストランでは、野菜たっぷりの雑煮や、地元のくるみを使ったくるみ餅などの餅御膳をいただくことができます。

おいしいものを、おいしくいただける喜び。美しい自然がより美しく輝くように。
それがずっと続くように。

この南三陸の恵みをぜひ多くの皆さんに体験していただきたいと思います。

各プログラムの詳細や実施時期は、南三陸町観光協会までお問い合わせください。

お問い合わせ:0226-47-2550

小写真はCEPA JAPAN提供